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2004.12.09

地震保険の査定について

今日はヨシさんの質問についてです。

地震保険について
(一応私は元損保社員なので多少はお答えできるかと)

Question

地震保険は、地震が起きたとき掛け金のどの
位の金額がおりるのでしょうか。火災保険料
を再調達価額で、2000万円掛けていれば
地震保険は当然半額の1000万円は、おり
るのでしょうか(全壊の場合)。

Answer

50%以上の損害として認められれば保険金額の
100%が支払われます。この場合ですと全損だけ
でなく半分以上壊れれば1000万円がもらえること
になります。
同様に20%から50%未満の場合は保険金額の50%
(この場合は500万円)
3%から20%の場合は5%(この部分はちょっときつい
査定ですね)になります。

Question

被害内容は、損害保険会社独自で評価するの
ですよね?又、役所が発行する罹災証明書とリンクする
のでしょうか。

Answer

役所の査定とは関係しないと思います。
地震の場合は損保各社を統括する対策本部のもと
で各社が査定することになります。
また共同調査方式になるかもしれません。
基本的には保険会社によって査定額に差はない
仕組みになっています。(実際には不満もでるででしょうが)

Question

又、金額は、定かではありませんが、大規模
災害の時は、保険会社は、全額保証はしない
はずですが、もし、東京が災害になったら
相当な金額になり、MAXの4兆位?の範囲
を超えてしますような?
気がしますが、いかがなものでしょうか。

Answer

限度額は現在4兆五千億円になりました。
確かに東京で地震が起これば総損害額は4兆円
を越える可能性もありますね。
ただし、この4兆五千億円というのは、地震保険
に加入している物件の中で保険金の支払いが発生した
金額の合計の限度額を示しています。
つまり、地震の総損害額ではないところがポイントですね。

地震保険の加入はそんなに進んでいませんので、
この限度額を超える支払いというのは絶対では
ないですが考えずらいと思います。
ちなみに阪神淡路大震災の時の地震保険支払は合計で
783億円でした。

また地震保険は損保各社が窓口になっていますが、
実際には再保険(大規模損害に備えて、各保険会社とは
切り離されて管理されています)になっていますので
保険会社自体の破綻という事態は避けることができます。


地震保険はけっこう高い!ので入る人は少ないので
すが、不動産賃貸業としての事業リスクの軽減には
役に立つと思います。また個人の自宅に入る場合と
違い、全額損金扱いとなりますので、税効果を考慮
すればやむない出費なのかなあと私は思ってます。
それに私の地元静岡は地震の本命ですからねー。

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コメント

地震保険の加入率は、よくて20%くらいでしたでしょうか?低いですよね。新潟は10%くらいじゃなかったでしょうか?
不動産経営の最大のリスク要因は地震だと思っています。我が家の物件もたぶんすべて地震保険に入っています。
ただ、実際に起きたときに自分の物件が全損してくれるかどうか。
もし、大地震が起きたらどうせなら全壊してくれればと思っています。
中途半端に残って、そのままじゃ住めずに取り壊して立て直す以外にない状態になるのが怖いと思っています。
まあ、所詮全壊したところで再建築にかかる費用全額がでるわけではないですが。
阪神大震災などで、中途半端に壊れてそのままでは絶対住めない状況になり、見た目はあまり壊れていないのに建て直ししないといけないというようなテレビを見たように思います。
そういう目にはあいたくないと思っています。

投稿: サラリーマン大家マサ | 2004.12.10 01:21 午前

マサさんこんにちは。
そうですね。中途半端が一番困りますね。まあ支払い基準はその部分を考慮して作ってあるのだと思います。地震保険のポイントは「いくらまで付保できるか」ですね。保険料との兼ね合いもありますが、やはり上限でつけることが防衛策だと思います。

投稿: 沢孝史 | 2004.12.10 12:48 午後

ありがとうございます。
非常にわかり易かったです。

そうしますと地震保険を考える場合
いかに火災保険料を限度額まで
掛けるかになりますよね??

そうしますと中古で購入だから
建物価額の最大限度額までを掛ける
為のテクニックが必要ですね。

現在、損保会社も合併を繰り返して
いて新名称を覚える事ができませんが
どこの損保会社が有利なのでしょうか。

又、代理店(取扱い)もランクがあって
扱える商品及び内容が違うのですよね。

投稿: ヨシ | 2004.12.10 11:42 午後

ヨシさんこんにちは。
損害保険料も昔は一律横並びでしたが、今は各社によってばらつきがあります。何社か同条件で比べて見るといいかもしれません。損保もだいぶ淘汰されてきましたが、昔から東京海上(現在は東京海上日動)と安田火災(現在の損保ジャパン)が二大勢力として君臨している構造は変ってませんね。ただ、一定規模以上の会社であれば信頼性には問題ないと思います。また代理店の扱える商品に差があるといっても火災保険は基本の保険ですから、ランクは関係ないです。
一番簡単なのは乗合代理店(複数損保の代理店になっている)にどこが一番安いのか聞くことでしょうね。乗合代理店はどこがやっているのかというと
金融機関の子会社になります。財閥系列の場合はその系列損保しか扱いませんが、中小の金融機関の子会社代理店なら最低5社くらいの代理店を兼ねていると思います。

投稿: 沢孝史 | 2004.12.11 12:56 午前

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