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2012.01.29

休眠中(笑)のブログですが

えーと、数年前、どっかに載せたかもしれませんが
読み直したらけっこういい感じなコラムだと
自画自賛(笑)してしまいまして。

まあ、日銀の白川総裁のところをFRBの最近の
動きとして読み替えてもいいんじゃないかと。

ということで、たぶん
「借金パワーで金持ちになる!」を出したときに
紹介のために書いた文章だったと思いますが
そのときと状況はあまり変わってないのではないかと思い再掲します。


借金パワーと金融政策

昨今、世界的な金融混乱の中で、日銀は再び超低金利政策を選択しました。
金利引下げがあると、ニュースの街頭インタビューでは預貯金の金利で生活していそうな高齢者にマイクを向け「預貯金金利が下がることについてどう思われますか」と質問するのが決まりごとのようです。
90年代、バブル崩壊からゼロ金利へ突入した際には「金利収入が減って大変だ」という回答が多かったようですが、最近は「もう預貯金には利息はつかないもの」と金利収入に対してはあきらめている方が多いようです。

でも、ただあきらめているだけで良いのでしょうか。他に何か手立てはないものでしょうか。そのヒントが、私は少し前に聞いた日本銀行白川総裁の記者会見にあるように思うのです。

「中央銀行が独立性を持って金融政策を行うということは、それぞれのグループの狭い意味での利害に配慮して金融政策をやっていくことではない。そうした行為は、結局金融政策の自殺行為になる」(2008年5月20日・決定会合後の記者会見 ロイター情報ボックス)

このフレーズに、超低金利政策でも資産を増やす手立てが隠れているのです。白川総裁の言う、それぞれのグループとは何を指すのでしょうか。大きく分けるとすれば「金利を支払うグループ」と「金利を受け取るグループ」ではないかと思います。
また経済全体でみれば、低金利により刺激された景気(必ずそうなるとは限りませんが)によって恩恵を直接的に受けるグループと、そうではないグループ、さらに低金利によって誘発される物価変動がプラスに作用するグループとマイナスとなってしまうグループなどと考えることもできそうです。

 そして、この白川発言は、次のように読み替えることもできるのではないでしょうか。
発言の「それぞれのグループの狭い意味での利害に配慮して金融政策をやっていくことではない。」とは、「経済全体のための金融政策はすべてのグループが平等に恩恵、もしくは負担を受けるものとはなり得ず、あるグループにはメリットを与え、他方ではデメリットを与えるものである。それは経済全体の発展のためには致し方ないことである」と言っているのではないでしょうか。

これは、総裁だけではなく、金融、経済政策の専門家にとって共通の認識のように思えます。また自由、平等が建前の民主社会制度においては不満が残るものの、同時に自由経済(資本主義経済)を掲げる経済体制においては当たり前のことなのです。

つまり、冒頭でお話したお決まりの街頭インタビューは単なる茶番で、寒い日に凍えている人に「寒いですか」と聞くようなものなのです。

 凍えている人にとって、寒いですかと聞かれるだけでは暖かくはなりません。でも、実は暖かくすごすことができるところもあったら凍える寒さから抜け出そうとするでしょう。

低金利政策は、景気浮揚を図るために「あるグループ」にメリットを与えることが目的です。ならば、そのグループに入ることによって、メリットを享受し「暖かくすごす」ことが可能なのです。そして、そのメリットとは、低金利でお金を借りる側にもたらされています。

拙書「借金パワーで金持ちになる!」では、メリットを受けられるグループに入るためのひとつの方法として、低利で調達した借金を、投資のリスク管理をしながら一定以上のリターンを得られる投資に振り向けることを提案しています。

私は本書を通じて、凍えている人に「寒いですか」と尋ねるだけでなく、「向こうに行けば暖をとることができます。そのためには少しだけ知識、努力、そして勇気必要です。一緒に行きませんか」と声をかけたいのです。一人でも多くの人が経済の矛盾に気づき、行動によって経済的に豊かな人生をおくれることを願っています。

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